急に肩が痛くなると四十肩かしらと不安になることがありますよね。
そもそも四十肩は通称で、多くの場合は「肩関節周囲炎」といって肩の周りの4つの筋肉(ローテータカフ)の炎症によって痛みが出たり、動かしづらくなることを言います。
肩関節周囲炎は40代50代の特定の年齢でなるわけではなく、10代の若い世代でも肩回りの使い過ぎによって起こります。
この症状は時期によって対処法が異なります。
①炎症が強く熱を持ち、何もしなくても痛かったり痛すぎて動かせない時は、冷やしたり安静に過ごしていただくことが大切です。
マッサージも炎症が強い患部にはしないほうが良いと私は思います。
この場合、鍼治療は行うことが可能ですが、かなり痛い可能性があります。
②炎症による熱感が引いて、動かしたときに痛みが出る時は、様子を見つつ軽めのマッサージと筋肉が固まって動かなくなるのを防ぐためにリハビリのように動かしていきます。
鍼とお灸もかなり効果的です。
③痛みをそのまま放って置いて拘縮してしまう方もいますね。
拘縮期はマッサージでも勿論良いですが、まず鍼灸をしてピンポイントで硬くなっている患部を刺激してからマッサージしてあげると、時間がかかりますが少しずつ動く範囲が広がります。
四十肩、実は肩関節周囲炎だけでは無く「石灰沈着性疼痛」や「腱板断裂」または「毛細血管の増殖」で起こる場合があります。これらに対しては、鑑別テストでおそらくその症状だろうとあたりはつけられるのですが、確定診断はMRIのある整形外科で診てもらいましょう。レントゲンではわからないです。
上記の症状に対してのブログはまた次回以降書きますね。